動体視力を鍛えるためのトレーニング(簡易版)

一般的な「視力」とは、動かない対象へピントを合わせる「静止視力」の事です。一方、「動体視力」とは、動く対象にピントを合わせ続ける能力の事で、実は静止視力は高くても動体視力が低く、動くものにピントを合わせるのが苦手という人もいます。ここではそんな動体視力を鍛えるためのトレーニング法について簡単に紹介しています。


動く対象にピントを合わせ続けるトレーニング


まず片方の目を開け、左右どちらでも構わないので人差し指を、開けているその目の正面に配置します。またその人差し指は、できるだけ手前の位置にします。この時、しっかりとピントが合うようにしておきます。あまりに近すぎるとピントが合わないので、その位置を調節しましょう。

その指にピントを合わせたまま、指を手前から奥へ真っ直ぐスライドさせていきます。そして指を奥まで移動させたら、今度はその指を奥から手前へ真っ直ぐスライドさせ、最初の位置まで戻します。そうして指をスライドさせている間、できるだけその指にピントを合わせ続けます。これを繰り返す事で動体視力を鍛えるトレーニングになります。最初は片目それぞれで、慣れたら両目でも行いましょう。

またこの方法は応用ができ、左→右→左、上→下→上、対角線上(右斜め上→左斜め下→右斜め上、左斜め上→右斜め下→左斜め上)、円を描く(時計回り、反時計回り)・・・というように視界の中で指を様々な方向へ動かし、その動く指にピントを合わせ続けるようなトレーニングができます。更に言えば、その対象をランダムに動かし(パートナーに手伝ってもらう方法の他、歪な形をしたボールをバウンドさせてそれを目で追うなどの方法がある)、それにピントを合わせ続けるというような方法もあり、より難易度が高まります。

尚、行う際には顔、及び頭をできるだけ動かさないようにし、目だけで対象を追うのがポイントです。そうする事で眼球の可動域も広がり、ストレッチ効果も得られます。またいずれの方法も、ピントを合わせる対象の動かすスピードを上げる事でトレーニング効果を更に高める事ができます。ちなみにこの方法では指を使いましたが、必ずしも指である必要はありません。動くボールの他、紙に書いた文字を動かしてそれを目で追うというのも効果的です。


このトレーニングを行うタイミング等


このトレーニングを行う効果的なタイミングは、特に「長時間ピントを固定した後」です。例えばパソコンを使って仕事をしている人、あるいは手元で細かな作業をしている人、スマホを長時間見ている人などでは、長時間ピントが固定され、遠近にピントを合わせるための筋肉が凝り固まった状態になります。上記のトレーニングはそんな時にオススメです。

ただしあまりに目を酷使した後にこれを行うと、人によっては目眩や吐き気を催す事があります。その場合、まずはアイシングを行って冷やし、その後に温めて血流を促し、またその後に目の周囲のマッサージを行い、その後で行うと良いかもしれません。目を使った後に更に動かす事で、逆に疲れて悪化してしまう事も考えられるので、決して無理して行う必要はありません。


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